福岡を出発してヴェネツィア、フィレンツェ、ローマを巡る新婚旅行に行ってきました。
ローマではバチカン市国のヴァチカン美術館、そしてシスティーナ礼拝堂へ。
通常9:00入場開始のところを7:45に優先入場できるチケットを利用したのですが、これがものすごくよかったんです…!
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7:45から入場できる「優先入場チケット」を事前予約
ローマ市の中にぽつんとあり、ローマ法王もいらっしゃるバチカン市国。
そのバチカン市国にある「ヴァチカン美術館」には、歴代のローマ法王が収集したコレクションが所蔵されており、世界中から多くの観光客が訪れます。
特に人気の「システィーナ礼拝堂」やラファエロ・サンティの作品が集まる「ラファエロの間」は、人がごった返しており、イモ洗い状態で鑑賞するのが普通…だそう。
せっかく訪れるならゆっくり鑑賞したい!と思い、今回は出発前に早朝優先入場チケットを事前予約して訪れました。
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「ヴァチカン美術館」の入口前に7:30集合
ヴァチカン美術館の入場口は、ヴァチカン市国の入り口正門からちょっと離れた場所にあり、正門を背にして左側の壁にそって歩いていくと、美術館入り口が見えてきます。
門の上にある像は、左側がミケランジェロ、右側がラファエロだそう。
ともに歴史に名を残した芸術家ですが、同時代に生きていたというのがすごいですよね。ダ・ヴィンチもそうですし…!
早朝優先入場チケットの係員は7:30ギリギリに登場し、無事に合流できました(係員が遅れてくることもあるそうです)。
館内の説明を受けて、7:45から観覧スタート
館内に入ると、早朝優先チケット担当のスタッフが英語でそれぞれの施設のオープン時間などを説明してくれます。
そしてオプショナルツアーに含まれているオーディオガイドを借りたら、いよいよ観覧スタート!
通常の開館と共に混雑が予想される「システィーナ礼拝堂」や「ラファエロの間」を目指します。
「ラファエロの間」の開場は8:00過ぎとのことだったので、まずは美しく長い通路を抜けて「システィーナ礼拝堂」へ。
システィーナ礼拝堂を、座ってじっくり鑑賞できる幸せ…!
「システィーナ礼拝堂」は、内観の写真撮影がNGだったので写真がないのですが、みなさんも天井と壁一面に描かれた宗教画を一度は観たことがあるでしょう。
ミケランジェロが若い頃に描いた天井画は躍動感のある構図と色鮮やかな色彩が印象的で、巨大な壁画「最後の審判」は、ミケランジェロ絵画作品の頂点とも言われ、圧倒的な迫力でみる者を圧倒します…!
「システィーナ礼拝堂」は今でも様々な宗教行事で使われており、次代の法王を選ぶ会議「コンクラーベ」などでも使用されているそう。
オーディオガイドでは作品とともにミケランジェロのキリスト教徒としての立ち位置や、キリスト教への解釈についても説明してくれ、より深く作品を知ることができました。
会場内にいたのは同じ早朝チケットを持った10人足らずの人と警備スタッフだけで、備え付けの椅子に座り、ゆっくりと作品を眺めることができ、あまりにも贅沢な体験でした。
「ラファエロの間」も開館前に鑑賞できた
「システィーナ礼拝堂」をゆっくり鑑賞したあとは「ラファエロの間」を目指します。
「システィーナ礼拝堂」から「ラファエロの間」までは少し距離があり、まだ美術館も通常営業が始まる前なので、少し遠回りをして到着。
「ラファエロの間」に入ると、こちらも人がまだほとんどおらず、正面からじっくり作品を鑑賞できました。
ミケランジェロもそうですが、ラファエロもしばし作品の中に自分を登場させるのが面白いですよね!
ミケランジェロは少しひねりを効かせていますが、ラファエロは解説をきかなくても「あ、いる」とわかるところに描かれています。
教会から依頼された絵画でも遊び心があり、それを許容されているところが素敵ですね。
ヴァチカン美術館は大きい…!観たいものを決めておこう
ヴァチカン美術館はいくつかの美術館と博物館が集まって構成されています。
全長は7kmほどあり、作品をゆっくりと見て歩くととても1日ではまわりきれません(体力も持ちません…)。
そのため、わたしたちはミケランジェロ、ラファエロ、ダ・ヴィンチなどの有名画家の作品に加えて、ローマ時代の作品群を中心に鑑賞しました。
こちらは作者不明ですが、ルネサンス期の芸術家たちに大きな影響を与えたとされる「ラオコーン」。
そしてレオナルド・ダ・ヴィンチの未完の作品のひとつとされる「荒野の聖ヒエロニムス」。
発見されたのは19世紀に入ってからで、それまでは靴屋の足乗せ台として使用されていたそう…すごいストーリーですよね。
ローマ皇帝の石造も数多くあり、特に好きなローマ初代皇帝・アウグストゥスの像も発見!
このアウグストゥスは優れた政治家であり、英雄カエサルのあとをついでローマを巨大帝国として構築した人物です。
とんでもない美男子でもあったとか…。
軍事はとにかく苦手だったようですが、その道に優れた仲間を得ることで弱点を克服したそうです。
人は得手不得手があっても、いい仲間がいれば大丈夫ってことでしょうか。
紀元前の作品のはずですが、すごくきれいな状態で残っていました。
割高だけど、早朝優先入場チケットをお勧めしたい
最後は螺旋回廊を下って退場です。
ヴァチカン美術館はスケール、内容ともに素晴らしい場所でした…。
バチカンの中心地である「サン・ピエトロ大聖堂」は今回訪れなかったのですが、時間と体力に余裕のある方は、ぜひ行ってみてください!
利用した優先入場チケットは、通常のチケットよりちょっと割高ですが、朝の気持ちいい空気のなか館内を散策でき、「システィーナ礼拝堂」や「ラファエロの間」をじっくり鑑賞するなど、とても贅沢な体験ができました。
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これからバチカン市国を訪れるという人はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。