春から夏にかけて伸びてくる雑草を何とかしたい。
庭のある家に住むと、どうしても頭を悩まされるのが雑草ですよね~。
毎回抜くのも面倒なので、今回は除草シート&ジャリを裏庭に敷いてみました。
防草砂(固まる土)ではなく、ジャリ&防草シートにした理由
雑草を防ぐ方法について調べたところ、「ジャリ」「防草シート」「防草砂(固まる土)」の3つがメジャーな方法で、それぞれにメリットとデメリットがあることがわかりました。
ジャリを敷く方法
メリットとしてはコストが抑えられる、簡単にできることが挙げられます。
逆に、デメリットとしてはジャリの隙間から雑草が芽を出すため、長期間な効果は見込めないといえます。
防草シートを敷く方法
防草シートのメリットは、シートの価格は様々ですが比較的コストが抑えられることがあります。
デメリットは、紫外線にあたると防草シートの劣化が早い、見栄えがイマイチ……などが挙げられます。
水は通しても光は通さない防草シートは、しっかり敷けば長いあいだ雑草が生えるのを防いでくれますが、シートが吹きっさらしの状態だと傷みが早く、破れて隙間から雑草が生えてくることもあるようです。
防草砂(固まる土)で固める方法
防草砂とは、水と混ぜて固めるとコンクリートのようになる土のことで、ホームセンターなどでも購入できます。
メリットとしては、防草効果がとても高いこと。
製品にもよりますが、シャベルなどの硬いもので割れば固まったあとでも除去できるそうです。
一方、デメリットとしては施工の難しさ、そしてコストの高さが挙げられます。
防草砂は15㎏袋で1,200円くらいで、1平方メートルで5袋くらい必要なので、かなり割高です。
施工も大量の防草砂と水を混ぜ合わせるには業者レベルの道具やスキル、そして体力が必要そう。(いやムリ)
そこで今回は「防草シートの上にジャリを敷く」という組み合わせでやってみることに決定。
防草シート&ジャリを庭に敷く方法
まずは、今生えている雑草の除去からスタートです。
除草剤で雑草を枯らしてから除去すると楽
防草シートを敷くためには、まず今生えている雑草を取り除かないといけません。
作業したのは秋頃でしたが、結構な量が生えています……。
除草剤を使わなくても草取りすればいいんですけど、生草と枯れた草では除去する大変さが全然違うので、今回は除草剤を使用。
雨の日を避けて雑草に振りかけておくと、1~2週間ほどで草が枯れていきます。
※ 除草剤は取り扱い説明書をしっかり読んで使用しましょう
ボトル一本でうちの裏庭には十分な容量でした。草が枯れるのを待って、雑草を取り除きます。
防草シートとジャリを敷く分、土を3~5㎝ほど取り除く
次に防草シートを敷いた上にジャリを撒くため、その分の土3~5cmほどを除去していきます。
除去せずにそのまま上からジャリを敷いてもいいんですけど、土を取り除いたほうがより平坦になって仕上がりがキレイになるんですね。
また、表面の土には雑草の種が多く含まれているため、取り除いておくことで発芽の可能性を減らすことが期待できます。
この作業……スコップですくった土をひたすら袋に詰めていくのがなかなかしんどい。
筋トレだと思ってがんばるしかないです。
3~5㎝といってもうちの裏庭は12平方メートルほどあったので、掘り出した土の量が想像以上に多く、土を詰めておく「土のう袋」がとても役に立ちました。
むしろこれがないと除去した土の置き場に困ってしまいそうです。
ひたすら土を掘って「土のう袋」に詰める……という作業を続けて、なんとかきれいな状態に。
結局、土のう袋で16袋以上になりました、がんばった自分を褒めてあげたい……。
防草シートの価格は?耐久性とコスパで選ぶ
防草シートは品質も値段もまちまちですが、今回は繊維が織り込んであって厚みがあり、耐久性が高く破れにくい「デュポン 防草シート ザバーン」を使用しました。
価格は0.5×20mサイズで3,749円とちょっと割高ですが、口コミなどでの評判もよく長期間がんばってくれそう。
実際に触ってみても、しっかりした素材であることがわかります。
防草シートを使用スペースにあわせてカットして敷く
防草シートを敷くスペースのサイズを測り、それにあわせて防草シートをカットしていきます。
このときサイズぴったりではなく、2~4㎝ほど幅広く切っておいたほうが隙間なく敷けます。
シートとシートが重なる部分は少しかぶりあうように敷いて、シートをつなぎ合わせる専門のテープを使って貼りました。
使ったテープはこちら↓「ダイオ 防草シート補修テープ 黒 80mm×10m」
テープを貼ることで防草シートのズレを防いで、しっかり固定できます。
こうして隙間を埋めておけば「あいだから雑草が……」なんて事態も防げます。
そして雨水が流れ込む排水口は、防草シートの外に出しておきましょう。
こうして穴を開けて……
グイっと出しておきます。
ちなみに防草シートは水を通すので、敷いていても雨水が溜まったりする心配はありません。
防草シートをピンで抑えて固定する
防草シートの固定にはU字型の「U字ピン」を使うのが一般的ですが、地面が硬かったり土中に石が埋まっている場合は、U字ピンだと弱くて上手く刺さらず曲がってしまいます。
そのため、地面が硬いところにはしっかり土に刺さる釘タイプのピンを使用。
これを刺すことでシートが浮いてくるのを押さえ、シートのズレも防いでくれます。
写真の上のほうにあるのがU字タイプのピンで、手前が釘タイプのピンです。
防草シートの上からジャリを敷く
防草シートの上から敷くジャリや砕石ですが、価格や種類も様々です。
上を歩くと音が鳴る防犯用の石などもあったのですが、全体に敷くと高額になるので、今回は砕石を敷くことにしました。(砕石とは角が尖っているジャリのこと)
そうして使った砕石は、全部で20袋……!撒くのにもなかなか体力がいりましたよ。
レンガを並べて、ジャリの分散を防ぐ
今回は、防草シート&ジャリを敷くエリアと敷かないエリア(花などを植えるエリア)に分けたので、その境目にレンガを敷いて境界線を作り、ジャリが分散するのを防ぎました。
レンガを並べるだけでは動いてしまうので、レンガとレンガの間に「速乾性コンクリート(インスタントコンクリート)」を使って固めることに。
「速乾性コンクリート」は少量から販売されていて、水と混ぜることで簡単に使えて便利です。
完成!今のところ雑草はほとんど生えていません
施工して3ヵ月ほど経ちましたが、今のところ雑草は全く生えておらず、排水なども問題なく順調です。
がんばった甲斐があった!
「もう雑草と戦い続けるのに疲れた……」という方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。
【追記】設置から3カ月。除草効果は?
設置から3カ月が経過しましたが、雑草防除をしたエリアは下の写真の通りキレイな状態が保たれています。
防除をしなかったところと比較すると、その効果がよくわかりますね。
ただ、完全に雑草の成長を防げたのかというと……そうではありません。
この箇所だけ雑草が生えていました。
少しでも隙間があったらダメってことですね。
でもこれくらいだったら気づいたときに抜くだけできれいな状態を保てるので、防草シートとジャリの雑草防除はかなり高いと言えるでしょう。
「もう草むしりはいやだ……」という方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【さらに追記】設置2年半。除草効果は?
設置から2年半が経過しましたが、たまにちょこっと隙間から雑草が生えてくる程度で、3カ月後とほぼ同じ状態を維持しています。
やはり設置をがんばってよかったな、という感想です。
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