「保活」初心者にお勧めの本:「保育園に入ろう!保活のすべてがわかる本」

はじめての「保活」って、何から始めればいいの…?

ただいま産休中なのですが「保活は産休中から始めたほうがいい」という話をきいて、早速調べてみました。

「保活」について人気の本をいくつか手に取ってみたところ、情報が見やすくまとまっていたこの本を購入。

読んでみると保活超初心者のわたしが疑問に思っていたことをすっきり解決してくれる素晴らしい本でしたのでご紹介します。

「保育園に入ろう! 保活のすべてがわかる本」で学んだ10のこと

【1】まず最初に何をすべき?情報収集の一歩目は役所へ行こう

まずは何から始めたらいいの?の答えは、役所に行って情報を収集すること!

保活をスタートしたらまず最初にやるべきことは「役所に行くこと」です。

お住まいのエリアの役所を訪れて、保育園入園を担当する部署で必要書類をもらいましょう。担当部署の名称は「保育課」「入園相談課」など役所ごとにさまざまです。

早速、わたしも市役所の「子育て支援課」に行ってみました。

アポなしで伺ったのですが、資料をいただき説明も聞くことができました。

まず最初に見てほしいのが保育園の案内冊子です。お住まいのエリア内にある保育園の情報がまとめられていますが、読み込むにはそれなりの時間がかかりますので、時間を見つけてよく目を通しましょう。ポイントとしては、エリア内にある保育施設の種類と違いをざっくりと理解しておくことです。

わたしの住んでいる福岡市の案内冊子では「認可園」と「小規模保育事業所」、そして「企業主導型保育所」がまとめてありました。

保育園の担当窓口では、認可園(家庭的保育も含む)に関する情報のみ取り扱っているケースがほとんどです。

窓口で「認可外」の園の情報について伺ったところ、別紙で認可外の情報もいただくことができました。

【2】自分の世帯は何点?入園のカギとなる「指数」を出してみる

入園の優先度が「指数」によって決まる、というのは何となく聞いたことがありますよね。

「指数」とは、認可園の入園希望者を選考する際に用いられる数値のことで、保護者の働く状況や、保育に欠ける(何らかの理由により保育にあたれない)要件から保育ニーズを数値化したものです。

この指数も自治体によって違いがあるそうです。

「基本指数」と「調整指数」があり、まずは自治体で自分の指数は何点なのかを試算して、その指数であっているかを役所に確認したほうがいいということです。

【3】応募する保育園を絞り込むには、過去の入園者の「指数」を参考に

役所で保育園の情報を手に入れたあとは、通える範囲の保育園をリストアップして「保育園リスト」を作ると効率的に情報を整理できるとのこと。

そしてその「保育園リスト」を持参して役所を再び訪れて、各園についてヒアリングを行います。

ヒアリングしたいのは各園の過去の入園状況です。そのためには、リスト内の各園について過去に入園した世帯の最低指数がいくつだったか、つまり指数何点以上の世帯が入園できたかを聞きます。

過去の入園者の情報を知ることによって、自分たちの場合は入園できる可能性がどれくらいあるかを確認するんですね。

0歳児クラスへの入園を希望する場合は0歳児クラスの過去指数を、1歳児クラス希望の場合は1歳児クラスの過去指数を、間違えないように注意しましょう。

過去の指数を開示していない自治体の場合も、コツを抑えたヒアリングをすることで、実態を把握できるそう。

ただし、過去の指数を開示していない自治体もあります。その場合はヒアリングの方法に少し工夫が必要です。たとえば、両親共にフルタイムで働く世帯で、4月からの入園を希望しているのであれば、「フルタイムの共働き世帯であれば加点がなくても入れますか?」と聞くことで、自分と近い状況で入園できた園がどのくらいあるのかがつかめます。

こうして希望する園の中で、入園できる可能性が高い園を把握し、実際に応募する際の希望順位なども決めていくんですね。

【4】新設された園・新設予定の園は比較的入りやすいので、窓口で確認を

新設された園・新設予定の園があるかどうかもヒアリングして、通園可能な範囲内に新しく保育園が増える予定なのであればリスト内に追記します。

掲載が間に合わず冊子に載っていない場合もあるそうなので、役所を訪れたときには聞いてみたほうがよさそうです。

【5】幼稚園にも「預かり保育」という延長サービスがある

わたしは1年ほどで復職予定のため、子どもを預かってくれる時間が短い幼稚園は選択肢に入れていなかったのですが、幼稚園にも夕方5~6時まで預かってくれるサービスがあるんですね。

幼稚園の保育時間は通常1日4時間ですが、その後も夕方まで子どもを預かってくれる園は増えています。この4時間以降も預かる仕組みを「預かり保育」と呼んでいます。私立園では実に9割、公立園でも6割以上が実施していると言われています。保育時間は夕方5~6時までと保育園よりも早めの所が多いですが、なかには夜まで預かっている園もあります。

条件次第では、仕事をしながらでも幼稚園に預けることも可能かもしれません。

近くにある幼稚園もリサーチしてみようと思います!

【6】産休中も認可園などが実施してる「一時預かり事業」を利用できる

一時的に子どもを預かってくれるサービスを、認可園も実施しているところがあるんですね。

認可園や地域の子育て支援センターなどが一時預かりを実施しています。日常的に保育施設を利用しない人が通院などの所用やリフレッシュ目的で利用できる枠です。通常の保育園のように毎日通う施設ではなく必要な時に申し込んで利用するので、利用料もその都度支払います。

公費の助成が入っているので利用料は安価に設定されています。1時間あたり数百円程度、または1日あたり2000円程度のところが多いようです。

そういうサービスがあることを知っているだけでも、心強いですよね…!

わたしが住んでいる福岡市では、利用料1時間あたり3歳未満は600円、3歳以上は500円の施設がいくつかあるようでした。

【7】2人目の育休中は、上の子が保育園を辞めなければいけないケースも?

2人目の保活の際には上の子と同じ園に入りやすいそうですが、保育園激戦区では、下の子の育休中は上の子も保育園をやめなければいけないケースもあるそうで…。

出産前後は、「保育に欠ける事由」にあたると国が認めているため、産休期間中は上の子はこれまで通り在園することができます。

一方で、育休期間中の在園については自治体ごとにルールが異なります。育休中も継続して在園できるケースが多いのですが、待機児童が多い自治体などでは育休中は一時退園しなければいけない所もあります。

育休中は自治体による…ということですね、これも事前に確認したいポイントです。

【8】子どもが病気になったときにサポートしてくれる施設がある

仕事がある日、子どもが病気になったらどうしたらいいの…?というのは切実な問題ですよね。

病児・病後児保育とは、子どもが病中または病後(病気の回復期)にあって集団での保育が難しいときに、保育と看護ケアを行う保育サービスのことです。

公的な施設については、自治体のホームページや案内冊子にリストが掲載されています。

福岡市で調べてみると、1日1人2,000円ほどで預かってくれる施設があるようです。

施設に預ける意外にも、NPO法人や民間のベビーシッター会社で病児・病後児を自宅で保育してくれるところがあるので、こちらも事前に調べておきましょう。

病気のときには預けるのも心配だと思うので、どんな環境なのかは事前に見学するなど把握しておきたいところですね。

【9】認可園より、認可外園の保育料が安くなる場合も?

認可園は認可外園より保険料が安い…というイメージを持っていたのですが、世帯の年収によっては、認可外園のほうが安くなることも結構あるようです。

認可園の場合は世帯収入に応じて保育料が決まるので、収入が低い世帯ほど保育料も安く、高収入の世帯ほど高くなります。

役所でもらった入園案内冊子に、収入ごとの認可園の保育料が記載されていました。

一方、認可外園の場合は…

認可外園の場合は、世帯の収入にかかわらず、一律もしくは利用状況に応じた保育料となります。

認可外園の場合は園ごとに保育料が決められており、福岡だと月25,000円~40,000円のところが多く、認可園と比べても大差ないようでした。

また、乳児(0~2歳児)と幼児(3歳児以降)で保育料が変わり、幼児になると保育料は安くなります。

自分の世帯年収では認可園の保育料が乳児と幼児でいくらになるのかを正確に知ることで、認可外園との比較もできますね。

【10】祖父・祖母が近くに住んでいると入園選考に影響はある?

おじいちゃんやおばあちゃんが近くにいない場合は、保育園に入りやすくなるものだと思っていましたが、これも自治体によるそうです。

自治体によってあつかいは違いますが、おじいちゃんおばあちゃんと同居している場合、または隣に住んでいる、同じ市区町村内に住んでいるという場合、指数の減点対象となる場合があります

自治体によっては、祖父母が65歳以上の高齢者だったり、就労中だったりする場合は減点対象とはならない場合もあるようなので、これも役所で確認したいポイントですね。

「保活」初心者の疑問を解決してくれる、頼りになる本!

「保育園に入ろう! 保活のすべてがわかる本」の執筆者の山下真実さんは、ご自身も子ども2人を保育園に入れた経験があるそうで、だからこそ役所からヒアリングする際のコツなども紹介されていて、とても参考になりました!

まず「保活」の全体像を知りたい!と考えている人にはぴったりの一冊ですよ。

※ 引用部分の強調はきょんらぼ筆者による

 

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