おしゃれな本棚って、収納だけではなくそれ自体もインテリアとして素敵ですよね。
わたしもずっと壁一面の本棚に憧れていました…!
だけどリビングの壁一面が本棚だと、なんだか圧迫感を感じてしまいそう。
そこで今回は、部屋を広く見せてくれるちょっと低めの本棚をDIYしてみたのでご紹介します!
①まずは板を選定!ホームセンターで木目の美しい「杉板」に出会う
早速、木材の取り扱いが多いホームセンターへ。
ホームセンターには様々なサイズや種類の木材があり、見ているだけでイメージが膨らみます。
まずは集合材のコーナーへ。
「集成材」とは、切り分けた木材を接着剤で組み合わせて作られた木材のことですね。
たしかに集合材ならある程度加工されているし、品質もそろっているので初心者向き。
だけどいくつかの木材を組み合わせてつくられているため木目に統一性がなく、ちょっと安っぽい印象になってしまうことも。
他にいい板はないかな…と木材コーナーを回っていたところ、目を引かれたのがこちら。
木目が特徴的な杉板です…!
ただ木目は美しいけれど、アップで見るとこの凸凹。
価格が安いからこそ粗削りなんですよね。いわゆる荒材といわれるもの。
これを使うのであれば、塗料を塗る前に板を研磨する必要がありそう…!
だけど木目がきれいだし、板のサイズも厚さ2㎝、幅24㎝、長さ1mと、まさに求めていたものです。
悩んだすえ…こちらの板に決めました!
- 板1枚500円×10枚=5000円
②縦材を決める!手間を省きつつ素敵なデザインに
横材は決まったので、次は横材を支える縦材です。
鉄材を使うことも考えたのですが、DIY初心者に鉄材を扱うのは難しいかも…ということで、今回は木材を使うことにしました。
木材の中でも作成の簡単さと見栄えを考慮して、板ではなく柱材を切って重ねて縦材として使うことにしました!
縦材として選んだのが、9㎝×9㎝のこちらです。
こちらの木材はカットして使うため、3mのものを1本(1290円)、4mのものを1本(1980円)購入しました。
さらに幅8.9㎝×高さ3.8㎝×長さ2mの木材を購入して、棚の高さの調節に使いました。
これで木材はそろいました!
- 3mの木材:1本×1290円=1290円
- 4mの木材:1本×1980円=1980円
- 2mの木材:1本×350円=350円
③木材カットにはホームセンターの「お客様工作室」が使える!
横板はちょうどよいサイズだったのでカットは必要ありませんでしたが、縦材は長いものをカットして使うため切る必要があります。
木材カットで頼りになったのが、ホームセンター内にある「お客様工作室」の木材カットサービスです。
1カット50円のサービスを利用し、縦材を横板のサイズにあわせて24cmに切ってもらいました。
時間と労力を考えれば、やってもらって正解でした!
- 50円×28カット=1400円
④木材の研磨にもホームセンター「お客様工作室」の電動工具が大活躍!
今回、購入した横板にはこのように凹凸があり、表面を研磨する必要があります。
そして、このとがり具合!ぶつかるとケガをしかねないので、面取りをする必要がありました。
木材の研磨も、まずは自分でやってみようとサンドペーパーとサンドペーパーホルダーを購入してチャレンジ。
紙やすりをつけ、押さえつけてこすることで一定の力でやすり掛けができます。
今回は荒材を使ったので、サンドペーパーもまずは粗いものからスタート。
サンドペーパーナンバーでいうと、80→120→180→240と、だんだん目を細かくしながら4回かけました…!
(集合材などある程度加工されている木材であれば、目の細かい240を一度かければよいようです)
削れば削るほど凹凸がとれて、木目が美しくなっていきます。
手触りもサンドペーパーの番数が増えるごとに段違いでよくなってくる!
だけどこれ、結構力を使うんです…!そして当然、根気もいります。
電動サンダーを買うことも考えましたが、今後また使うか不明だし、これ以上の出費は避けたい…。
そんなときに頼りになったのは、高性能な工具が揃っているホームセンターの「お客様工作室」でした!
再び「お客様工作室」を訪れて電動サンダーを借りてやってみると、電動はやっぱり早い…!
木材を削ると当然木の削りカスが出て、家でやると結構な粉塵ゴミになるのですが、その点もホームセンターの工作室なら、作業後に簡単に掃除をするくらいで大丈夫。
しかしながら削る板の数が多かったので、電動サンダーを使ってもすべての材料加工にはほぼ半日かかりました。
苦労しましたが、研磨後の木目の美しさは納得できるものに仕上がりました!
※ホームセンターによっては工作室の使える時間が限られていたりするので事前にチェックしましょう
BEFORE
AFTER
研磨することによって木目の美しさが強調されましたよね。
ちなみに、面取りについてはサンドペーパーホルダーを使って人力でやったほうが上手くできましたよ。
⑤いよいよ木材を塗装!塗装剤は目的に合わせて慎重に選ぼう
次は木材を塗る塗料を選んでいきます。
選択肢としてはいろいろと調べた結果、大きく分けて「ブライワックス」「オイルステイン」「ニス」 を考えました。
- ブライワックス・・・色も塗れて、ワックスとしての保護効果がある
- オイルステイン・・・着色できる
- ニス・・・保護効果がある(つやを出すこともできる)
着色も保護もできるブライワックスがよさそうだけど、値段がちょっと高め…。
そこで今回は伸びやすく、着色を目的にした「オイルステイン」を選びました。「オイルステイン」は使いやすく、初心者にもおすすめと言われています。
しかしながら保護効果のある「ブライワックス」のほうが長く使用するにはよりよいので、塗料は事前にしっかり調べて、目的にあったものを選ぶようにしましょう。
色は横材と縦材で別のものにし、横板は「ケヤキ」のカラー、縦材は「ブラック」のカラーを使用。
- オイルステイン680円×2本=1360円
- ブラシ250円×2本=500円
さっそく塗っていきます!
塗ってみると評判通り伸びもよく、けっこうサクサク塗れました!
温度が低いとオイルステインの伸びが悪いので、寒い時期にはとくに時間をかけずに一気に塗るのがよさそうです。
⑥組み立てる前に、棚サイズの最終確認を!
いよいよ着色した木材を組み立てていきます。
今回はまずボンドで縦材の部分を接着し、さらに「波釘」と「L字の鉄材」を使用して接合していきます。
そして完全に組み立てる前に、棚に入れたい本の大きさと棚のサイズを再確認しておきましょう。
組み立てた後に修正するのはとても骨が折れそうです…!
木材が揃ったら、いよいよ接着していきます。
接着材には木工用ボンドを使用しました。
くっついたら、その上から波釘を打ち込んで繋げます。
1段目は雑誌サイズ(30.8cm)、2段目は単行本サイズ(21.8cm)、3段目は文庫本サイズ(18cm)にしました。
縦材が接着できたら横板と固定するため「L字の鉄材」を使用して木用のネジでとめました。
- L字の鉄材:5000円(28個入)
- 木用のネジ:500円(50本)
電動ドリルも購入したのですが、これのおかげでとても楽した!
どんどん組み立てていって、ついに完成…!
目指したとおり、木目を活かした満足する本棚ができました。
一部だけ3段目にしてほかは2段と全体的に低めにしているので、収納量を確保しつつも圧迫感はなく、部屋が広く見えます。
奥行を24㎝にしたので、かなり安定感もあります。奥行は20㎝にしようかと悩んだのですが、24cmにして正解でした。
⑦実はパーツごとに分解できて、引っ越すときにも便利
こちらの本棚、実はすべてを固定したわけではなく一部は上から重ねてあるだけなので、分解ができるんです。
3列になっている真ん中は板を差し込んであるだけなので、部屋のレイアウトによって本棚の形を変更することもできますし、引っ越しのときも便利ですよね!
⑧今回の材料と経費まとめ 2万円以下で大型本棚ができた
- 横板用木材:1枚500円×10枚=5000円
- 縦板用3m木材:1本×1290円=1290円
- 縦板用4m木材:1本×1980円=1980円
- 縦板用2m木材=1本×350円
- 50円×36カット=1800円
- オイルステイン680円×2本=1360円
- ブラシ250円×2本=500円
- L字の鉄材:5000円(28個入)
- 木用のネジ:500円(50本)
合計すると必要経費は17,780円 (電動ドリル、サンドペーパーホルダーは除く)
超安い!というわけではないのですが、求めていたサイズとカタチで作ることができ大満足でした。
本棚を作ってみたいけどわたしにできるかな…という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!